claude-agent-sdk-python v0.1.74 リリース
claude-agent-sdk-python v0.1.74
概要
このバージョンではTypeScript SDKとの機能パリティを高めるための複数の新機能が追加されました。フックイベントストリーミング、遅延ツール使用の対応、厳密なMCPサーバー設定、より詳細なツール権限コンテキスト情報が新たに実装されました。また、重要なバグ修正として、リソースリークとセッションタイムスタンプの問題が解決されており、本体CLIも最新版に更新されています。
何が変わったか
- ・フックイベントストリーミング機能: ClaudeAgentOptionsに include_hook_events オプションを追加。有効化時にPreToolUse、PostToolUse、Stopなどのフックイベントが CLI で送出され、メッセージストリームから HookEventMessage として取得可能に(TypeScript SDK の includeHookEvents 機能に対応)
- ・遅延ツール実行への対応: PreToolUseHookSpecificOutput.permissionDecision で「defer」フック決定をサポート。ResultMessage に新しい DeferredToolUse データクラスを追加し、TypeScript SDK の遅延ツール使用ラウンドトリップと完全に同等の機能を実装
- ・厳密なMCPサーバー設定: ClaudeAgentOptions に strict_mcp_config オプションを追加。True設定時、CLIは mcp_servers 経由で渡されたMCPサーバーのみを使用し、プロジェクト・ユーザー・グローバルのMCP設定を無視して、完全に決定論的なサーバーセットを実現
- ・権限コンテキストの拡張: ToolPermissionContext に decision_reason、blocked_path、title、display_name、description フィールドを追加。can_use_tool コールバックでより豊かな権限プロンプト表示が可能に
- ・ツール出力の事後更新機能: PostToolUseHookSpecificOutput に updatedToolOutput を追加。MCPツールだけでなく全てのツールの出力をモデルに到達する前に置き換え可能に
- ・超高負荷レベルの追加: ClaudeAgentOptions と AgentDefinition の effort リテラルに「xhigh」を追加。Opus 4.7専用のレベルで、他モデルではハイに自動フォールバック
- ・親プロセス終了時のサブプロセスクリーンアップ: atexit ハンドラーを登録し、親プロセス終了時にライブ CLI サブプロセスを自動終了。孤立した claude プロセスのリークを防止
- ・リソースリークの修正: ClaudeSDKClient のdisconnect と query() クリーンアップ時に発出される ResourceWarning: Unclosed MemoryObjectReceiveStream エラーを修正。受信ストリームをコンシューマー境界で適切にクローズ
- ・セッション作成日時のタイムスタンプ修正: list_sessions() で最初の JSONL レコードにタイムスタンプがないセッションの created_at=None 問題を修正。最初の行だけでなくフルヘッドバッファをスキャン
- ・can_use_tool コールバック動作の明確化: can_use_tool は「ask」権限決定時のみ実行される(「allow」「deny」では実行されない)ことをドキュメントで明確化
- ・バンドル Claude CLI のアップデート: 同梱の Claude CLI を版 2.1.129 に更新
影響
エージェント開発ワークフローではフックイベント制御により、ツール呼び出しのトレーシングとデバッグが格段に容易になります。本番環境での本番エージェントシステムでは、厳密なMCP設定によって予測可能な動作が保証され、権限制御の細かいカスタマイズが可能になりました。リソースリーク修正によって、24時間稼働するサーバープロセスでのメモリ漏洩リスクが軽減されます。TypeScript SDK との機能パリティ向上により、複数言語間でのコード移植性が高まり、マルチプラットフォーム開発がより効率的になります。
対象ユーザー
Claude AgentSDK ユーザー・AIエンジニア・Python開発者・エージェントベースのアプリケーション開発者
まとめ
TypeScript SDKとの完全なパリティを実現しながら、エージェント開発の自由度と安定性を大幅に向上させたバージョン
ソース
claude-agent-sdk-python v0.1.74
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